小黒正信は、株式会社小西儀助商店様（現コニシ株式会社様）が開発した合成接着剤「ボンド」を販売するため、東京・神田岩本町にあった商売仲間に事務所に机一つを借りて「ボンド商事」を創業。開発されたばかりで、まだどれだけ需要があるのか分からない合成接着剤の営業を、たった一人で開始しました。 実はその背景には、当時普及し始めたばかりの綺麗なメラミン化粧板をカウンターなどの仕上げに使う際に、釘が使われていたという状況がありました。釘を打つことで綺麗なものを台無しにしてしまっていることに疑問を持った小黒正信は、接着剤を普及させることの重要性を感じ、創業を決意したのです。

後にメラミン化粧板メーカーとして国内トップシェアを誇ることになるアイカ工業株式会社様が、1970年以降ポリエステル化粧合板の開発に成功し、代理店を通じて全国販売。その一翼を担っていたのが、首都圏で有数の在庫を誇る代理店・コーシン株式会社（1995年コーシンウッド株式会社となる）でした。一方、ボンド商事もアイカ工業株式会社様と建装代理店契約を結び、全国でいち早く不燃化粧板「アイカセラール」 の在庫販売を開始していましたが、さらなる販売力強化を目指し、コーシンウッド株式会社とのM&Aを実施。現在のbwdグループの大きな柱のひとつであるウッド建材株式会社が誕生しました。

ボンド商事とウッド建材はそれぞれ専門商社としての強みを持っているものの、価値ある商品とサービスを発注者に直接提供できるビジネスを模索していました。そこで商業施設の開設や改装、移転の総合コンサルティングを行う株式会社FCIデザインアンドマネジメントとのM&Aを実施。 ボンド商事とウッド建材の調達力と、設計・施工力がシナジーを生み、新たな価値を提供できるグループへと歩み始めました。

株式会社インテック様との合弁事業として、B&I VIETNAM Co., Ltd. を設立しました。目的は急速に発展する東南アジア市場での事業領域拡大による収益性向上と中長期的売上の安定化を図ること。そして、創業以来蓄積してきた経営資源や専門的な知識と技術を海外市場へ展開し、国内外事業のシナジーを活性化させること。グローバルに人とモノ、人と人とをつなぎ、bwdグループは常に成長する組織となることを目指しています。